「初期メンテナンス」(2005/11/19)

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2005/11/19

GARAGEささを、にまたしても、新たな1台がやってきた。今回の1台もアドレスV100である。会社の友人が自宅から駅までの通勤に使っているバイクを買い換えるとの事で、バイク屋で下取りをしてくれないし、下取りするような状態では無いとの話だったので、それなら、ウチで引き取るよ、と、引き取ってきた。この会社の友人のウチは横須賀の走水という所で、観音崎の直ぐ近くだった。ここは海が近いので下回りの錆が激しく、走るとフロント周りからキーキーと異音がするとの事だったので、友人のウチの周りを軽く走ってみると、どうやらフロントブレーキを引きずっているようだし、リアのブレーキの効きも今ひとつといった感じであった。
でも、何とか自走できそうなので、横須賀から横浜まで自走で持って帰ってきた。

2005/11/21

引き取ってきた翌日より初期診断及び初期メンテを開始。
今回も修理&レストアをするつもりだが、まずは正常に動く車両に修理&メンテナンスをする事にする。

先ずは、フロントブレーキの引きずりの修理からだが、写真のように錆が凄い。内部のパーツ類も結構錆びているので、引きずりが発生するのは当たり前だろう。いつものように、キャリパーをバラして錆び落としと洗浄が必要となる。
キャリパーを分解した写真はなく、いきなりこんな画像だが、、、
キャリパーを分解しようとしたら、パッドピンが錆で固着して外せない^_^;
仕方が無いのでパッドピンを金ノコで切断してパッドピンをキャリパから叩き出した。
この作業中に金ノコの刃が1本御臨終となりました。
取り急ぎ別のアドレスV100からパッドピンを拝借して、キャリパを完成させる。
今回はいつものキャリパ丸ごと洗いはせずに、パーツクリーナでの洗浄に留めた。

キャリパの洗浄をしてピストン外周のこびり付いた汚れや錆びも落として、シリコングリスを塗布して、お約束のピストンのモミモミをやってピストンの動きを良くしてやろうとしたら、モミモミ中にダストシールがピストンとキャリパの間からムリムリと出てきてしまった^_^;

ダストシールには白い粉の様なものが付着しているが、どうやらキャリパのアルミの錆びの様だ。今回は取り急ぎダストシール無しでキャリパは完成したが、近いうちにキャリパの完全オーバーホールが必要であろう。

現在の状態で、ブレーキの引きずりも無くなり、正常に動作している。
2005/11/23

フロントカウルが割れていたので、ついでに直しておこうと、いつものプラリペアと以前友達からもらったグラスファイバマットを用意した。
カウルは写真のように割れており、裏からガムテープで押さえてあっただけで、そのガムテープも中途半端に剥がれ、ガムテープの糊も粘着力は残っておらず硬化していた。

カウルの内側を綺麗にして、硬化したガムテープの糊も剥がさなくてはならない。
硬化したガムテープの糊は、パーツクリーナで落とすのは時間が掛かりそうだったので、電動工具&ワイヤブラシで削り飛ばして作業時間短縮(*^。^*)

プラリペアは裏から攻めるので、正面から割れているカウルを繋ぎ合わせて形成して、ガムテープで固定。
今回は粉を傷に落として、その上に溶剤を垂らして余分な粉を吹き飛ばす方法にてプラリペアを使用。縁の部分は多めに持ってやった。写真は余計な粉を吹き飛ばす前で雑に見えるが、結構綺麗に修復できた上に、強度も充分そうなのでグラスファイバマットは使わなかった。

フロントカウルを外したフロント周り。
この車両は6年前に新車購入との事だが、まあ、6年分の汚れとはこんなものなのだろう、という感じ。でもホーンがかなり錆びているのは海の近くで使用されていた影響なのだろうと思う。
この車両の外装パーツを固定しているビスの錆びかたも結構凄い。この辺は錆びていても機能さえしていれば取り合えず良しとする。レストアとしてのテーマは後々対処していこうと思っている。

とは言いながら、プラリペアが完全硬化するまでの待ち時間の間に、ホーンを電動工具&ワイヤブラシで軽く磨いてみた、、、錆が深いのでこの程度にしかならなかった^_^;。磨いた後に防錆処理をしていないので、また直ぐに錆びちゃうでしょうね。
同じく、外装固定用のビスも磨いてみたりして、、、

この車両はリアブレーキの効きが悪いなぁ、と、思っていたら、そうではなくリアブレーキも引きずっていたのが発覚。早速修理に取り掛かるが、ドラムブレーキなのでリアホイールを外さなくてはならないが、これが結構大変。。マフラーを外さないとリアホイールを外す事は出来ないが、マフラーを外す為にはエアクリーナ周辺もある程度バラさなくてはならず、イライラした。

街中のバイク屋さんとかでタイヤ交換やブレーキシューの交換をお願いしたときに高額な工賃を取られても文句は言えないくらいの工数はある。
リアブレーキ引きずりの原因はこのパーツ。このパーツがブレーキシューを押し広げるのだが、シャフト部に錆びがあり、固着していてブレーキレバーを放してもブレーキシューが戻らなくなっていた。このパーツは錆を落として再使用。

シャフトを受ける側の穴の方にも錆が発生していたので、リュータ&柔らかい真鍮ブラシで磨いてやる事に。
こんな感じでシコシコと入れたり出したりして、穴の内壁をリフレッシュ。

ホイールを取り付けてブレーキの動作確認。
問題なし。

しかし、ホイールも汚い^_^;
マフラーの錆。。。結構錆びてますが、前オーナーの話では1度錆で穴が開いたので、マフラーを交換した事があり、これは2本目のマフラーとな。。。

レストアは後、修理が先、なのだがどうにも気になってしまい、マフラーも錆びの酷い部分を電動工具&ワイヤブラシで削り飛ばしてやった。

またしても、車両の完成画像を撮り忘れたが、上記の作業を終了して、組み上げたアドレスV100は、結構快調に動いている。

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