「駆動系オーバーホール」(2005/11/26)
|
2005/11/26 今回は駆動系のオーバーホールをする。 元のオーナーは「下回りがサビサビで酷いですよ」、と言っていたが、この車両の印象としては海の近くで使用されていた割には、まあまあのコンディションなのではないかと思っていたが、このプーリーカバーの錆び具合は流石に酷い^_^; 加えて、プーリーカバーのビスがなかなか外れてくれなくて、ショックドライバーでガッツンガッツン引っ叩いて、ようやくビスを外す事が出来ました。 |
プーリーカバーを外してまず目に付くのは、クラッチアウターが青く焼けている事。これは恐らく、フロントブレーキとリアブレーキが固着していた抵抗によって正常な車両に比べてクラッチが滑る量が多くて焼けてしまったのではないかと推測している。 |
|
|
プーリーケースの中も全体的に相当汚れている状態。Vベルトの磨耗粉とクラッチの磨耗粉であろう。 |
Vベルトは弛んでしまっていて、プーリーケースの底に触れてしまっている状態。アイドリングで軽く異音がしていたのもこのせいかもしれない。 |
|
|
指でベルトを軽く押しただけでも、この弛み方。。 |
ドライブプーリーを外す為に、今回新規に調達した24mmのロングソケットと1/2<=>3/8のコンバータ。 24mmのショートだと底付きしてしまい調子が悪いのでロングが必要でした。このロングのソケットは1/2インチなので、本当は1/2インチのハンドルは持っていますが、ラチェットじゃないので作業性を考えて3/8インチのラチェットハンドルを使えるようにコンバータも購入してしまった。しかもインバクト対応のもの。 |
|
|
駆動系のパーツをガンガン外していく。クラッチのシューの残量が多いので、前のオーナーは(ショップで)クラッチ交換したんじゃないかと思うが、その割にはブレーキの引きずりがそのままだったり、プーリーケース内の汚れが激しかったり、、、街のバイクショップってこんなものなのだろうか? |
外された駆動系パーツ。。洗浄し再使用するものもあれば、交換するパーツもある。 |
|
|
駆動系を殆ど外されたプーリーケース。汚い^_^;、、、洗わなくては。。。 |
んで、パーツクリーナとブラシで洗浄完了。 |
|
|
インチキ臭いプラスチック製のノギスでドライブベルトの幅を計測してみると、16.6mmだ。サービスマニュアルを見てみると標準値16.4mm-16.6mmで使用限度が16.0mmとなっているので、全然使用可能な磨耗度??というか磨耗していない? それでもあの弛み方ということは伸びていた?? |
純正ではないが今回調達したベルト(強化タイプとうたわれていた)。こちらのベルト幅は何と18.4mmくらいだ。太すぎるような気がするが、、、、。 |
|
|
写真を撮り忘れたが、ウエイトローラは予想通りに変磨耗していたので、こちらも純正部品ではないがノーマルと同じ12.5gのもの6個に交換した。 |
プラスチックコーティングしてあるウエイトローラが鉄とアルミにこすられながらスライドするので、どんなグリスが良いのだろうと思っていたら、世の中には専用のグリスが売られていたりするんですね。 最近はウエイトローラーにはこいつを使ってます。 |
|
|
ベルトとウエイトローラが新品になり、またしても写真を撮り忘れたが今回はセンタースプリングもノーマルと同じレートの社外品の新品に交換した。 新調したスプリングと元々付いていたスプリングの自由長を比べると3mmくらい元々付いていたスプリングの方が短くなっていた。 写真は一通り駆動系のパーツを組んだ状態。ベルトの弛みも無くいい感じである。 |
次はプーリーカバー側だが、写真は内側だが、こちらも汚い、、、^_^; 加えて、キックアームの動きも渋く、この辺も直さなくてはならない。 |
|
|
キックアームの動きが渋かった原因は、このギアのシャフトの錆び。 プーリーケースから外すにも叩き出さなくてはならないほど固着していた。 |
んで、シャフトをきっちりと磨いて錆を落としてやりました。 |
|
|
プーリーケースの表側。汚い以前にかなりの面積で錆びによって塗装が浮いている。。。どうしたものか、、、。 |
んで、とりあえずこうしてしまった^_^; 電動工具とワイヤーブラシでウイーンっとね。 再塗装の下地のコンディションはどんなものだろうと、確認のつもりで少しだけのつもりだったけど、ここまでやってしまった。 |
|
|
取り付けた状態。何か変だ^_^; |
とりあえず、本日の作業は終了。試走してみたが、アイドリング時の変な異音も消えいい感じだが、ベルトが太いせいか若干ゼロ発進がマイルドになったような気もするが中間加速が伸びやかになったような気もする。 |
|