「 ささをのGFS謎のエンスト2005/04/17)

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今年の関東春オフミは、ささを家からは、モモさんが私のGSFで参加しましたが、関東春オフミから帰ってきてから、「GSFの調子が悪かった」との事。

症状は:
・発進の時にパワーが無くてエンストする。
・エンストした後に、セルが直ぐには回らない。

もともと、調子が悪くないどころか、調子が良かった私のGSFは、昨年の晩秋くらいに、ヘッドカバーからオイルが駄々漏れが発覚してから、今年の3月26日にヘッドカバーのガスケットを交換するまでは殆ど動かさなかったのですが、ヘッドカバーのガスケットを交換前と同様に好調で通勤にも使っていた。通勤はバイクで片道15分くらい。

関東春オフミの翌日、モモさんが言っているGSFの不調の症状の確認がてらに某所の講習会に参加してみましたが、講習会会場への道すがら、特に問題も無く快調。講習会での完熟走行及びバランス課題でも特に問題なしでしたが、コーススラロームを数周走って、次のスタート待ちの時にニュートラルに入れて待っていて、スタートしようとギアをローに入れてクラッチを繋いだら「ストンッ!」とエンジンストール。 
ギアは1速に入ったままクラッチを切って、セルを回そうとするも、セルは回らず。一旦スターターのスイッチを放してから、再度スタータのボタンを押したらセルが回りエンジンも掛かった。因みにこの時の油温は約140度。
この後、数周コーススラロームを走ったが、走り出せば問題ないものの、スタート待ちや発進時にエンストした。
この段階ではオーバーヒートなのかもなぁ、等と安直に考えていました。昔は油温が150度を超えても回っていたエンジンだか内部のあちこちがヤレてきて、140度くらいでも止まるようになってしまったのかもなぁ、等とも思った。が。講習会も終わり、モモさんや、せーじ@GSF-MLさんや知り合い等と、おしゃべりをした後、ファミレスで食事をしよう、という事になり、バイクで移動。この段階でエンジンは若干冷えて油温は約100度。 走り出して1分くらいのところで、一時停止、その後右折するところがあり、一時停止をして右折に備えて僅かながらハンドルを右に切っていて、左右を確認してスタートしようとしたらスカッとエンジンストール。
バイクが右に倒れはじめて、あわや転倒、、、でも、すかさずバイクの右側に降りてバイクを支えて転倒を回避。バイクを立て直して跨り、セルボタンを押すもセルモータ回らず、一旦セルのスイッチを放してから、再度セルのボタンを押したらセルが回りエンジンも掛かった。

この後、もう一回、一時停止した時に、エンストしたりして、ファミレスに到着。

食事を終えて、ウチに帰る途中も停止するたびにエンストした。

だらだら、書きましたが、症状や条件をまとめると下記のような感じです:
・温まっている時にしかこの症状は出ない。(そういった意味では私の通勤時間は症状が出るほど温まっていなかったのかも知れない)
・ニュートラルからクラッチを切ってローに入れた後にエンストするが、ローに入れたと同時にエンストするのではなく、ローに入れてから2秒弱くらいの間ののちにエンストするようだ。
・赤信号での停止や一時停止の時に、シフトダウンしながら減速していき、最終的にはギアはローでクラッチを切って停止するが、その後、エンストする。
・エンスト後、最初に押すスタータボタンではセルモータは回らず(多分リレーの音さえしていなかったと思う)、一旦セルのスイッチを放してから、再度セルのボタンを押したらセルが回りエンジンもかかる。(ニュートラルでも1速に入れてクラッチを切った状態のどちらでもセルは回る)
・走り出してしまえば、ギアのポジションに関わらずエンジンは快調に回り、走行可能。
・自分的には、ギアポジション(1速)に関わって、症状が出ているような気もするが、かといって完全停止状態から2速に入れてみてエンストするのか否かの確認はまだしていない。
・エンストは物理的なショックを全く伴わない「ストンッ!」と止まってしまう感じで、メインキーをOFFにしたりキルスイッチをOFFにしたような止まり方である。
・センタースタンドを立て、エンジンをかけて、クラッチの切れ具合も確認したが、クラッチの切れ繋がり共に問題は無さそう。
・私のGSFはクラッチのスイッチは直結にしてある。
・走り出してしまえば問題がないので、今のところサイドスタンドスイッチを疑うような確認はまだしていない。

と、こんな感じなんですが、この内容をGSF-MLに投稿して経験豊富なGSFオーナーに意見&アドバイスを求めました。

そうしましうたら、大変ありがたいことに、色々なコメントを寄せていただき、その中から取り敢えずお金の掛からない部位の点検メンテナンスからと、・クラッチスイッチの点検&メンテ ・サイドスタンドスイッチの点検&メンテを行った。

この日は、GSFに着手する前に、親戚のゼファー400のキャブレターオーバーホールをやったり、奥さんが始めたガレージの整理のついでに工具の清掃などを手伝っていた為、GSFに着手し始めたのは、日没近くになってから。
先ずは、クラッチスイッチの点検&メンテから、クラッチスイッチを外しパーツクリーナで洗浄後、呉工業のコンタクトクリーナという接点復活剤をスプレーして、スイッチを何度もスライドさせて接点を馴染ませてから再度パーツクリーナで洗浄。
端子も同じく接点復活剤をスプレーして軽く真鍮のワイヤブラシで擦って接触面をリフレッシュしてあげた。
私のGSFのクラッチスイッチは、以前レバー交換の際にスイッチのボッチを折ってしまっていたのでスイッチは閉回路で固定していたが、スライドスイッチを閉回路側に寄せて、反対側のスペースに詰め物をして固定していたのだが、その詰め物が超いい加減で、我ながら唖然、、、、今回はアルミ箔をスペースのサイズにキレイに折って詰め込んでおいた。

続きまして、サイドスタンドスイッチの点検&メンテナンス、
サイドスタンドスイッチを外してパーツクリーナで洗浄して、構造を観察すると裏からモールドされている非分解のパーツだった。まあ、対候性を考えた上での構造なのでしょう。ココはこれ以上何も出来ないのでサイドスタンドスイッチを元に戻す。
次に、左のシートカウルを外す。左シートカウル内にはコネクタ関連が結構集中している。サイドスタンドスイッチのコネクタもココに来ている。
折角シートカウルを外したのでサイドスタンドスイッチのコネクタだけに拘らず、コネクタというコネクタを全て外して洗浄&接点復活剤をスプレーした。
シートカウルを取り付ける前に、、センタースタンドを立てた状態でエンジンをかけてみた。
サイドスタンドを出してギアをローに入れるとエンジンは止まり、これは正常。次に再度エンジンをかけて、サイドスタンドを引っ込めた状態でギアをローに入れてもエンジンは止まった??あれま、サイドスタンドのスイッチがまともに動作していないじゃないか、、、何度やっても同じなので、配線やらを弄くっているうちに症状が固定化してくれたようでラッキーだ。サイドスタンドスイッチのコネクタを外して抵抗値を測定したが、サイドスタンドを出した状態でも収めた状態でも、閉回路にはならない。原因はサイドスタンドスイッチに決定!!
とはいえ、もともとの症状からすると理屈に合わない点もあるので、取り敢えず、サイドスタンドスイッチの可能性を消す為に、コネクタの近くでサイドスタンドスイッチのリード線をぶった切って、そこでショートさせて、しばらく通勤等で使ってみて動作確認をするつもり。
 
壊れたパーツには未練は無いので、ばっさりとリード線をぶった切って、被服を程よく剥き、芯線を捩ってギボシ端子でも圧着してやろうかと思い、片方のリード線の被服を7mm位剥いて、もう片方の緑のリード線も同じく被服を剥こうとしたら、、、コネクタの根元からスポッとリード線が抜けてしまった(-_-;) それが上と右の写真です。
このコネクタは防水のために、ゴムパッキンでリード線をシールドしているようだが、左の写真で抜けたリード線の先端が汚れていないのは、ゴムパッキンに埋もれていた部分です。

右の写真で抜けた緑のリード線の跡に芯線が2mmくらい顔を出しているのが確認できると思います。
剥けた被服を見てみると、ゴムパッキンに埋もれていた部分から、2mmくらいの所で曲がっている。この曲がっている所近辺に何かしらの物理的ストレスが加わって芯線のみが断線したのかもしれない。

コネクタから2mmくらい芯線が出ているだけなので、当初の作戦の捩ったり圧着したりしてショート状態を作り出すことが不可能になったので、断線していなかった方のリード線の被服もゴムパッキンから引き抜くように剥いて、芯線むき出しの穴にペーパクリップを半分に切ったものを突っ込んでショートさせる事にした。
ペーパークリップを突っ込んだ跡に残った新鮮をグルグル巻き。
これでショートコネクタの完成。

サイドスタンドスイッチは近日中に新品パーツと交換する予定なので、特に防水処置などはしてません(-_-;)
ショートコネクタを取り付けた、の図。
はたして、コレだけが問題の原因だったのか?前述している症状からするといくつか矛盾点はあるとは思うが、しばらくこの状態で実働観察してみよう。
しかし、こんな断線(接触不良)の状態でよく走行中にエンジンが止まらなかったなぁ。。

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