「Fフォーク修理&タイヤ交換」(2008/10/05-2008/10/18)
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(2008/10/05) 夏頃から気が付いていた故障なのだが、なかなか時間が取れずに修理が先延ばしになっていたが、時間も出来たし、涼しくもなってきたので、修理をする事にした。 |
故障とは左フロントフォークのオイルシール破れで、発見した時はガレージの床にオイルが溜まっているくらいきっちりとオイルが漏れていた。 | |
まずはジャッキアップしてフロントタイヤを外す。 | |
写真では分かり難いが、左フロントフォークはオイルが付着している。 汚れはオイルとブレーキパッドのカスとの併せ技でしょう。 |
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フロントフォークを外す前にトップキャップを緩めておく。 トップキャップはは1/2のハンドルがはまるように四角い穴になっている。 |
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上の写真もそうだが、このトップキャップは錆び易い。 | |
(2008/10/18) フロントフォークを外す。 シールが破れたのは左だけだが、コレを機会に左右共にオーバーホールを行うことにする。 |
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フロントタイヤ、フェンダー、フロントフォークを外したフロント周り。 | |
トップキャップを外してフォークからオイルを抜く。 予想通りだが、シールが破れていた左側の方がかなりオイルの量は少なかった。 以前、スカイウエーブのフォークのオーバーホールをした時にも気が付いたが、フォークをからオイルを抜く時に最初は綺麗なオイルが出てきて、後半で汚いオイルが出てくる。写真を見ても透明度の残っている部分と汚れの部分が分離しているのが見えると思う。 フォークに入れるオイルの量というのはエアバネ部分の容積を決める要素もあるのは分かるが、潤滑とダンパーの為のオイルという意味ではオリフィスを通過する領域のオイルやスライドメタル周辺のオイルしか使われていないのでは?とも思えてしまう。 もしくは、この車両はしばらく乗っていなかったから、汚れが沈殿していただけなのであろうか? もし、前者であるならば、フォーク内のオイルの上と下を上手い具合に循環させるような仕組みがあれば、もっとフォークオイルのライフは伸びるような気もするが、どうなのであろうか? |
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フォーク内のオイルをきっちり抜く為に、しばし倒立フォークを正立させて、放置します。 | |
リングを固定しているイモビスを緩めます。 | |
周り止めの棒を突っ込んでトップキャップを回して外します。 | |
んで、こんな感じになります。 | |
次にダストシールをずらして、クリップを外します。 | |
フォークのアウターチューブとインナーチューブをスライディーングハンマーのように引っ張り、アウターチューブからインナーチューブを外します。 | |
左右共に分解完了。 KSRは若干?特殊?で、フォークはここまでしか分解できない。従ってスプリングを見る事は出来ません。 |
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組み立ては、インナーチューブにダストシール、クリップ、オイルシール、ワッシャ、スライドメタル、ピストンを入れてからアウターチューブにインナーチューブをセットし、オイルシールドライバーでオイルシールを打ち込む、、のだが、私はKSRの適正サイズのオイルシールドライバーを持っておらず、その辺を裏技で何とかしようとしたら、右のアウターチューブを痛めてしまいました(ーー;) お陰で高い授業料を払うことになってしまった。これを機会にカワサキ純正のKSRに適合したオイルシールドライバーも購入する事にした。 |
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(2008/10/09) 左フォークの修理ミスの修理の準備が整うまでに、タイヤの交換を行う事にする。 とはいえ、レーシングスタンドとジャッキアップしている車両は容易に動かせないので、とりあえずフロントだけの作業となる。 |
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この車両は嫁が知人から2003年の春に譲ってもらった時に付いていたタイヤのまま今日に至っていた。溝はまだ充分にあったのだが、いささか年数が経ち過ぎていたのでコレを機会にタイヤ交換する事にした。 元々付いていたのは、TT91GPで、私もこのタイヤは好きですが、同一モデルは既に廃盤になっており、今回発注したのは、その後継モデルのTT92GPです。 前オーナーはリアタイヤにワンサイズ太いものを装着していたが、今回は前後共に純正と同じサイズにした。 しかし、TT91GPでも同様だったが、後継モデルのTT92GPもKSRの純正サイズの前後同一の100/90-12は、フロントタイヤ用となっており、正しい選択とは言い難いが、私自身この組み合わせを試した事があり、私の個人的な実績として問題が無かったので、今回もこの組み合わせとした。 |
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タイヤを外したフロントホイール。 タイヤを外した直後はホイールの内側が結構濡れていて、写真のように錆びも結構浮いている。 今回は根本的な錆び対策は準備していなかったので、乾燥させてCRC556を吹きかけた程度としたが、次回のタイヤ交換の時は、ちゃんと錆対策を行おうと思ふ。 |
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右側のパーツも揃ったので、ホイホイとフォークを組み立てる。 カワサキ純正のKSRに適合したオイルシールドライバーは、当たり前だが威力抜群で、簡単にオイルシールを打ち込めた。 |
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カワサキ純正の10W-20が指定だが「GARAGEささを」の指定銘柄はシルコリンの15Wである。 倒立フォークでメーカ指定が10Wというのも硬すぎるような気もするのだが、流石に15Wでは硬すぎるであろうと思い、粘度調整も兼ねてZOILを多めにブレンドする事とした。 ZOILの粘度が15W以下であるかどうかの確認などしていないから、場合によっては15W以上に硬くなる可能性もあったりする。 |
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マニュアルにはこのような記載がされている。 オイルは量の記載であり、油面高さは記載されていない。 構造的にスプリングを分離できないので、量の記載しか出来ないのであろう。 |
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分解組立て時の量の指定が196.5mlプラスマイナス4mlとの事なので200mlとした。 写真はフォークオイルとZOILをブレンドして、よくかき混ぜたものです。 前述のように、フォーク内でフォークが動作していても充分な攪拌がされない可能性がありますのでね。 |
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オイルを規定量入れてトップキャップを付けて、フォークの組立て完了。 | |
フロントフォークを外す時はギアレンチで外したから良かったが、取り付けはトルクレンチを使いたかったので、ライトカウルが邪魔になるので外そうとしたら、ネジの1本が折れてしまった。 このネジはノーマルではなく、アルミのネジにしてあったのだが、、、、 |
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まあ、不幸中の幸いで結構長さを残して折れてくれたので、バイスで挟んで外す事にした。 | |
で、上手い具合に取れましたが、ネジ山が痛んでいるようです。 | |
外した折れたネジ。 | |
隣のネジ山も少し怪しかったので、タップでネジ山を修正。 もちろん、ネジが折れた側も修正しました。 |
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そんなこんなで、フロントフォークもトルクレンチで取り付けて、ライトカウルも取り付け完了。 | |
フロントタイヤも取り付けます。 | |
続いて、リアタイヤ交換の為に、リアホイールを外します。 | |
タイヤをホイールから外したら、、、、、 こんなに水が溜まっていました(ーー;) うーん、どうしてこんなに水が溜まったのであろうか? 雨の日に屋外でタイヤ交換したから?? 今まで素人の割には数をこなしてきている私だが、こんなのは始めてである。 |
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まあ、コレだけ水分があれば当たり前と言えば当たり前なのだが、ホイールの内側は錆びていました。フロント同様に乾燥させてCRC556を吹き付ける程度で留めた。 | |
で、後輪を取り付けた状態。 これ、回転方向を間違えて組み付けた訳ではありません。これがタイヤの回転指定方向です(前輪用だから)。。。 TT92GPから溝が逆パターンになったようです。 |
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チェーンが錆びてしまって、交換時期なのですが、今回は洗浄と注油までとします。近いうちにチェーンも交換しようと思ふ。 この写真を見て、、、スイングアームのエンドプレートに上下の指定がある事に気が付いた、、、、、どうやら上下逆に取り付けしてしまったようだ。 水抜き用と思われる切欠きが下ですよねぇ。。。 近日中に修正しておこう。 |
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現在の走行距離は11912km | |