「JOG出張修理」(2007/12/08)

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以前「GSRAGEささを」に居たことのあるJOG(3KJ)は、一度、嫁の実家に嫁がせ、嫁の父親が乗っていた。嫁の実家に新たにアドレスV100を納車したのを機に、JOGは私の会社の友人に引き取ってもらった、これは2006年8月の事。先日その友人と会社の喫煙所で話していたら、JOGが不動になったとの事。

もともと、嫁の親父さんが乗っていたまんまを引き取ってもらったので、私の手による整備をしていない車両で、引渡しの時に確認しただけでも、ヘッドライトバルブの下向きが切れていた。セルも回りはするものの、セルでエンジンを掛ける事はできなかった。
その状態をそのまま乗っていたそうな。

今回、不動になったのをきっかけに、そこいら辺も含めて私が出張修理をする事になった。

事前に手配した物が写真のプラグ、ヘッドライトバルブとバッテリ。

修理実費を安く抑えるためにバッテリは「super cheap Tools Japan」で購入した、2200円だった。
使いそうな工具をスカイウエーブ400に積んでウチを出発したのが8:45で戸塚の友人宅に到着したのが10:00ちょっと前。出張修理でできる事は限られている。事前に友人に問診した内容では、エンジンオイルを切らせて走らせた事はない、10月中頃までは使っていて走れていた、との事だったので、プラグを交換する程度で何とかなるんじゃなかろうかと思っていた。

というか、出張修理ではそれくらいの事しか出来ないだろう、それでも駄目なら町のバイク屋に修理を依頼するしかないだろう、と、考えていた。これは技量の問題ではなく出張修理では修理環境が整えられないだろうから。

んで、現場に到着してから、コーヒーを頂いてから、作業に取り掛かったが、プラグを交換しただけでは、エンジンはかからなかった。交換前に新しく手配したプラグのスパークは確認できたので点火系の問題ではなさそう。古いプラグは先端が湿っていた。

プラグ交換して駄目なら、作業終了。の筈だったのだが、私の悪い癖で「何で?何で?」が芽を出してしまい、結局写真の様に外装を剥がしていた。

まあ、最低限エンジン周辺は目視チェックくらいはしておかねばね。
で、ここまでバラしてからキャブレターのドレンスクリューを緩めてキャブに溜まっていたガソリンを出してみた。
そしたら、こんな感じ(-_-;)

うーん、認めたくは無いが、大仕事の臭いがプンプン(-_-;)

ガソリンの中に錆と水が混入しております。

念の為に、キャブから負圧コックに繋がっているパイプをキャブから抜いて口で吸ってみても、キャブへガソリンを供給しているホースからガソリンは出てこなかった。
しつこく吸い続けると、ガソリン以外の液体が数滴出てきたくらい。
これは、負圧コックが詰まっている事が確定。負圧コックの詰まりを直さなくてはならないので負圧コックを外すには、、、ガソリンがこぼれるので、タンクを空にする必要があり、先ずはガソリンを全て抜いた、、、ら、抜き取ったガソリンの下には、錆混じりの水がタップリ沈殿していました。

空のタンクの中を除くと、錆が残っていたので、タンクをフレームから外して友人にお願いして水洗いでタンクを洗浄してもらった。

写真はタンクを外したところ。
その間、私は負圧コックを外して分解洗浄をしていた。
負圧コックの中は水とガソリンと錆が混ざった粘度のあるドロドロした液体が入っておりました。

こいつらをパーツクリーナで洗浄して再組み立てしました。

タンクの洗浄&乾燥も終了したのでタンクをフレームに組み付け、負圧コックも取り付けて、水の混ざっていないガソリンをタンクに入れる。負圧コックの負圧チューブを口で吸ったら無事ガソリンが出てきた。
負圧コックの詰まりの修理は完了。
コレで全ては上手くいくと思いたかったが、冷静な自分はタンクの水や負圧コックの内部を見た後では、コレだけで済んでいる筈はないよなぁ、とは思っていたが、ガソリンホースをキャブレターにつなげて、ドレンスクリューを緩めた状態で負圧チューブを吸ってみたが、悪い方の予感が的中で、ガソリンが車体下に零れてこない。

キャブレタの中にガソリンが入っていっていないという事。
あーあ、まさか出張修理でキャブまでバラすとは、、、ちょっと、想定外。もっともプラグ交換以降は全て想定外なのだが。。

で、キャブをバラしたら、こんな感じ。そりゃタンクにあれだけ水が入っていればキャブの中だって汚れたり錆びたりしますわなぁ。
で、ガソリンがキャブに入っていかない主原因はこのチェックバルブ。
閉まった状態で固着していた。
手の爪で表面に浮いた軟らかいアルミの錆?をコリコリと落としてパーツクリーナーで洗浄して、スムーズにチェックバルブが動作する事を確認。
この辺も、友人にお願いして古い歯ブラシを持ってきてもらって、パーツクリーナと歯ブラシで洗浄。
メインジェットとスロージェットも外して洗浄、確認したが、ジェットの穴には汚れの付着や錆は出ていなかったようである。
フロート室もこんなありさま(-_-;)
キッチリとパーツクリーナと歯ブラシで洗浄した。
んで、キャブレターの分解洗浄完了。
キャブの外側の洗浄が若干甘いのは、この時点で持ってきた新品のパーツクリーナのロング缶を殆ど使い切っていた為。

キャブを組み付けて、ガソリンホースを繋ぎ、負圧コックの負圧チューブを吸ったら、ちゃんとキャブの中にガソリンが流れ込んでいる事を確認して、負圧チューブをキャブに繋いで、新品バッテリにしてセルを回したら、すんなりエンジンは掛かりました(^.^)
エンジン周辺の外装を取り付けてから、もう一つkの課題、ヘッドライトバルブ交換。
ヘッドライトバルブはラフロで車種別適合表を見てPH8を手配してきたが、形状が違っていた(-_-;)

確かに適合表でもJOGという名の付く車種は結構沢山あって、若干不安だったがJOGと名の付く車両の大半がPH8だったから、「コレで良いや」で購入してしまったが、、、でも、よく見るとバルブの根元の傘部分を加工すれば何とかなりそうだったのでニッパとラジペンで加工して取り付けてしまった(-_-;)

それでも、写真の様に、ちゃんと上向き下向き共に点灯しているから良しとしましょう。。。
一応、この車両の走行距離、、、、、

信じられない(-_-;)

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