「ゼファー400出張修理-その1」(2005/04/06)

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私にとって義理のお姉さんに当たるウチに、スカイウエーブ250をドナドナしたのだが、このウチには車検切れのゼファー400があり、2〜3年放置してあったので不動になってしまっているとの事で、「GARAGEささお」としては初の?出張修理となった。
4月6日に休みを取っていたのを利用して、スカイウエーブ250の納車ついでに、ゼファー400の修理もすることにした。この日はウチの奥さんも休みだったので、スカイウエーブ400の方に工具を積んで、義理のお姉さんちのある相模原へ。

ゼファー400は、2〜3年放置してあったとはいえ、カバーをかけてあったせいか、外装のヤレはそれほど酷くはないが、ポツポツと錆は散見される。バッテリーは上がっており、持ってきた充電器で充電を開始。 放置バイクのお約束としてキャブレタ内が腐っている事が予想されたので、とりあえず、ドレンボルトを緩めてキャブ内に溜まっている古いガソリンを排出する事にする。私が今まで経験してきた並列4気筒のバイクは、キャブレタのドレンボルトは1番気筒と2番気筒、3番気筒と4番気筒と2つづつ外側にドレンボルトが向いていたが、ゼファー400は全てボルトが右側であり、1番気筒のドレンボルト(ヘキサゴン)には工具が届かず、この気筒だけキャブ内に溜まっている古いガソリンを排出する事ができなかった。
2番、3番、4番は、古いガソリンを排出できたが、見た感じでは普通にガソリンが出てきていて、そのガソリンにも特に極端な異常は無いように思えた。

バッテリーがある程度充電できたところで、セルを回すも、エンジンが、かかりそうな気配は少しはするものの、エンジンかからず。何度やっても状況は変わらず。
プラグの確認をしようと思ったが、適正サイズ(18mm)のプラグレンチが持ってきた工具の中に無い上に、車載工具も何故か歯抜け状態でプラグレンチは無かった。ここで近くのホームセンターに奥さんを走らせ18mmのプラグレンチを買ってこさせた。
作業をし易いようにタンクを下ろして、プラグを外してみると、ススケている。プラグキャップにプラグを取り付けてプラグをボディーアースして点火の状態を調べると、電極間でスパークしておらず、ススの周辺でジワジワと力なく放電しているのを確認。再度、近所のホームセンターへパーツクリーナと真鍮ブラシを買いに行った。

パーツクリーナと真鍮ブラシでプラグの電極を清掃して、プラグのスパークの状態を確認。一応スパークはしているものの、どうも弱々しい。
スカイウエーブ250にゼファーのプラグを付けて、ボディーにアースさせて点火させてみるも、スパークの弱々しさの印象は拭えない。プラグの良否の判定がイマイチし難い。近所のバイク屋に奥さんを走らせ、1本だけ新品のプラグを買ってこさせた。
このプラグを使い、ゼファーの点火状態を確認してみたが、青空メンテという太陽光下という事で、スパークが弱々しく見える事に加え、1番と4番を担当しているコイルが不調でスパークしたり、しなかったり、と状態が変化している事が判明。

清掃済のプラグを取り付け、タンクを乗せてセルを回してみると、エンジンは一応かかったが、かなりバラついた音で、まともでない事は直ぐに分かった。
エンジンを止め(というか勝手に止まったのだが)、エキパイを触ってみると、1番と4番は全く温まっておらず燃焼していた痕跡無し、2番と3番は温まってはいたが、その温度は均一ではなく、明らかに2番は低く3番は高い温度だった。
ここで、再度プラグを外して各気筒のスパークを確認したが、不安定だった1番と4番は全くスパークしなくなっていた。2番と3番はOK。

この日は、テスターも持ってきていなかったので、コイルの抵抗値とかも測れる訳でもないので、撤収。。
この日の帰りは、スカイウエーブ400で二人乗りで帰ったが保土ヶ谷バイパスが二人乗り可能になったので、非常に楽でした(^_^.)

ウチに帰ってから、ゼファー400のイグニッションコイルとかを検索してみると、意外とタマ数は多い。値段も安いが、機能確認をしていない状態での出品が多く、状態も綺麗で実動車から外したものと謳われているものは、それなりの値段がする。が、その中から程度は、まあまあでお値段も手頃なものを落札し、次回の出張修理の仕込をしておく。
ここで悩ましげなのは、1番と4番がスパークしないという事はイグニッションコイルの可能性が非常に高いのだが、イグナイタ不良という可能性も捨てきれない。
まずはイグニッションコイルを交換して、それでも駄目ならイグナイタ、、、と、ステップを踏めば良いのだが、そうそう何度も相模原まで出張するのは、大変なので、少なくとも次回は最低限電気系の不安は解消しておきたかったので、イグナイタも手頃な価格のものを落札しておいた。

燃焼をしていた、2番と3番といえども、状態が揃っていない事から、この段階でキャブレタの不調の可能性もアリアリではあったが。。。






「ゼファー400出張修理-その2」(2005/04/16)

落札したイグニッションコイルもイグナイタも手元に届いたので、相模原への出張に行った。この日は我が家の軽自動車で奥さんと一緒に行った。ウチの奥さんは修理とかメンテとかの助手としては、まだまだ半人前以下なのだが、自動車の運転をあまりしたがらない私にとっては、行き帰りの運転手をしてくれるだけでも戦力ではある。
前回とは異なり、軽自動車での出動となったので、前回よりも工具類は多く積んできたので、少し安心感がある。

現場に到着後、調査活動はさておき、新たに入手したイグナイタとイグニッションコイルを同時に交換。セルを回してみたがエンジンかからず。プラグを外して点火の確認。全ての気筒で点火は行われている。
前回は不完全ながらも、少しはエンジンが回ったが今回は全くエンジンがかからない。念のために、キャブレターの中に溜まっているガソリンを排出してみる。前回は工具が届かなくて断念した、1番気筒のドレンボルトも緩めることが出来たが、そこからは一滴もガソリンは出てこなかった^_^;。
まあ、想定範囲内といえば想定範囲内の事態ではある。
再度、セルを回すも状況は変わらず、エンジンは掛からない。
ここでアレコレと考えず(前回は多少なりともエンジンはかかったのに、とかね)、「点火が正常でエンジンが掛からない」のであればキャブレターの問題でしょ。と、ここはシンプルな判断をする。

仮にここでエンジンがかかったとしても、2〜3年放置してあったバイクのキャブレターの中がまともな状態であろう訳も無く、まともなエンジンのかかり方になる可能性は低く、キャブレタのオーバーホールは必要とは考えていたが、多少不調でも何とか自走できる状態にまで持ち込めれば、仮ナンバーを取得するなりして、「GARAGEささお」に運び込んで文字通りホームで思いっきり修理が出来る、という期待はしていたのだが。。。
 

電気系が駄目なら、キャブレターを外すしか無い訳でして、アウエーでキャブを取り外す事となった。
以前、XJR1300で4気筒エンジンのキャブレターの取り外しはやった事はあるが、実際の作業時間の長短に関わらず、私の中での「大仕事感」は強い。
再度組み付ける時の為にアクセルワイヤやチョークワイヤの取り回しを記憶したり、各種ワイヤはキャブをどれくらいズラした時に脱着し易そうか等を考え記憶しながらの作業となる。

キャブを固定しているインシュレータのベルトやエアークリーナーのバンドを外しているところ。
サービスマニュアルを持っていないのでワイヤの通り方を記録する為に撮っておいた写真。
これも取り付け状態の記録用の写真ですね。

一通りのワイヤー類を外した後にキャブレターを若干の力技的な要素を伴いながら、横から引きずり出して、キャブレターの摘出の成功。
すると!
コレは1番気筒の画像。何だか得体の知れない物質を吸い上げていたみたいですねぇ。
コレは3番気筒の画像。同じくガソリン以外の何かを吸い上げているようです。
 

他の気筒も似たり寄ったりの状態でした。

早速、キャブレターの底面からフロート室の蓋を外して、キャブレターの中身を見る。想定範囲内の「ありゃりゃ状態」でした。1番と4番のメインジェットはガソリンが変質したと思われるガム質の物質Xによってメインジェットは完全に塞がれていましたし、1番のドレンの穴も物質Xと錆のようなもので塞がれていました。
2番と3番は、1番と4番に比べればマシといえばマシですが、メインジェットは詰まりかけてました。また、全ての気筒でスライドバルブが固着しておりました。(この辺の一番肝心な写真を撮り忘れていました(-_-;))

アウエーでの細かい作業はやりたくなかったし、キャブレターのオーバーホールするほどの準備もしていなかったので、このキャブレターはお持ち帰りの宿題とすることにした。

キャブを抜かれた、車体をそのまま放置すると、ゴミや虫が入ってしまうでしょうから、コンビニ袋をあてがって、きっちりと栓をしておきました。

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