「ゼファー400出張修理-その4( キャブレタ組込編)」(2005/04/23)

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この日、源さんはトランスポータに自分のGSF1200を乗せて、現場に参上。源さんも自分のGSFのメンテを行うというプチメンテ大会となったわけです。
源さんがトランポ1台を持ち込むだけで、その装備は「GARAGEささお」を楽に凌ぐ訳で、凄いです。
またその装備の質も数段格上で、羨ましい限りです。
今回、一部で源さんの工具を使わせてもらいましたが、やはり良い工具は手に取った時の感触も違いますし、軽いですね。ボルトに工具を当てた感触も遊びが少なくて精度の高い作りをしているのが文字通り肌で感じる事が出来ました。

ウチの工具は数だけは揃っていますが、その殆どが安物で、パーツトレイ等は100円ショップだったりします^_^;。

しかも、工具だけに留まらず、テーブルや椅子などの快適装備やお湯を沸かすバーナー?までも、タッタカとセットアップしてしまい、その手際の良さも凄い。

グリーンベレー並みの機動力か?
そして、駐車場1台分に(ちょっとはみ出しているが(-_-;))源さんが作り上げた、ピット。(案外、小学生の頃にイメージしていた秘密基地の理想形かもしれない)
まずは、タンクを下ろして、キャブレタの装着。先にも述べたが、キャブレタの脱着は実際の作業時間の長短に関わらず、私の中での「大仕事感」は強い。サイドから途中までキャブレタをフレーム内に押し込んだところでスロットルワイヤやチョークワイヤを取り付ける。ワイヤ類の取り付けが完了したら所定の位置までキャブレタを押し込んで、インシュレータとエアクリーナを取り付ける。キャブレタを本体に押し込む時にインシュレータやエアクリーナに当たりながらも力技で押し込んでいくので、最初にインシュレータやエアクリーナにCRC556を吹き付けて滑りを良くしておいたが、これは正解だった。
まずは「GARAGEささお」流に、2ストオイルの空き缶(ちゃんと缶にはガソリンとマジックで書いてある)に入れて運んできたガソリンを、ホームセンターで売っている油さしに入れてキャブレタにガソリンを供給して、セルを回すと、あっけなくエンジンはかかった(~o~)。
この方式で、エンジンを暖気する。

スロットルワイヤの弛み調整ネジが硬かったのでCRC556で潤滑して、スロットルワイヤの弛みをここで概ね取っておく事にする。最後の仕上げはアクセルグリップ近くのネジで調整する。

同調を取る前に、アイドリングの回転も、概ね調整しておく。

あまり手伝えることの無い奥さんは、外装を掃除することに。
暖気が終了したら、源さんのちゃんとしたガソリン容器(バルブ付)と4連バキュームゲージをセットして、エンジンをかける。初期値としては同調はそんなにズレてはいなかった。私としてはこの初期値は少々気にしていたから、あまりズレていない事に、自分が手がけたキャブレタオーバーホールの良し悪しのひとつの指標とした。
同調用のスクリュー3本はメーカーのラインオフ時に付けたと思われるペイントロックがされていたので、オーバーホール時にも、このスクリュには触れなかった。キャブレタの中身がきっちりオーバーホールされていれば、最初から同調は大きくズレてはいない筈という考えがあったのだが、実際に同調はそんなにズレてはいなかったので、とても大雑把な指標ではあるがオーバーホールは上手くいったのだろう。ブリッピングさせてみても、4つのメーターは同じように動きスロー系もメイン系もちゃんと動いてくれているようだ。

同調はそんなにズレてはいないが、自分が手がけた車両なので、きっちりと細かく同調は出してやりたいのが親心(バイクが子供)。
通常ネジを回す時は、押す力と回す力の比率が7:3とか8:2とか言いますが、キャブレタの同調の調整スクリューに関しては、この常識が当てはまらず、押す力を加えただけでバキュームメータに変化が現れてしまいますので、押す力は必要最小限で回す事に集中する必要あり。

 
ほんの少しだけ、スクリューを回しただけでメータには変化が現れるので、4気筒共にビシッ!っと合わせるのも大変ではあるが、多少ズレていてもあまり影響が無いとも思われ、まあ、良いセンで同調が取れたかな?と私が思っている横から「うーん、まだ、ちょっとねぇ、、」とウチの奥さんからの偉そうな発言、、、、意地になって、ビシッ!と、キチッ!と同調を取ってやりました。
源さんと私が作業に没頭している中、甥っ子とその友達が椅子に座って、何やら会談。。。その姿を写真に納めているウチの奥さん、、、、、、君たち隙なんだね!
ホワイトカラーとブルーカラー?
もしくは、ワークスライダーとメカニック??

タンクを乗せて、駐車場内を軽く走らせてみて、動作に概ね問題ない事を確認。右リアサスに若干オイル染みがあるのを発見。

写真は、急遽、さのじ@GSF-MLさんから電話が入り、「ウインカとテールランプが点かないんだけど、どこが悪いかわかります?」との質問に、「サービスマニュアルの配線図が無いと何とも言えないねぇ」なんて言ってたら、源さんがGSFのサービスマニュアルを持っていたので(さすが源さん!)、一旦電話を切って、配線図を凝視しているところ。。。。結果として役に立てなかった。残念!!!!


細かな部分のメンテ(レストア的要素含む)は、「GARAGEささお」に持ち込んでから、、、と、実働可能になったので仮ナンバーを取って自走で運ぼう的な話をしていたら、源さんが「トランポで運んであげるよ」との有難いお言葉(~o~)。
丁度、4/29にウチでバイク仲間を集めてのお楽しみ会を予定していたので、その日に合わせて、ゼファー400を持ってきてもらうことにした。

 

 
   
   

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