「前輪周りをリフレッシュ」(2005/05/14)

「Garage-ささを」へ

TOPへ戻る

ゼファーにはセンタースタンドがないのでメンテナンスジャッキをセットする必要がある。オプションでセンタースタンドが付かないものかと車体下を覗き込むと、マフラーのタイコがセンタースタンドが付きそうな位置に張り出しているのでセンタースタンドを取り付けるのは不可能であろう。
でもこのタイコのおかげで、概観上短いマフラーで十分な消音が出来ているのであろう。

メンテナンスジャッキのフレームに当てる部分の高さを一番高くしてもギリギリ、マフラーとジャッキの平面部が触れる感じである。ジャッキはもう少し高く調整できるようになっていて欲しかった。
以前にも紹介したが、長期に放置していたので、ダストシールの芯の金属が錆びてしまいダストシール全体が変形してしまっている。写真は左側。
右側も同様。
 
ダストシールの変形によりダストシールとインナーチューブ間に隙間が見えます。
そうなると、水が中に浸入してオイルシールを留めているクリップが錆びているものですが、この車両も例に漏れず錆びていた。錆びていること自体は想定範囲ではあったが、クリップを外して錆び落としをして再利用できるかと思ったが、どうやらその粋を超えてしまっているようなので、今回はダストシールの交換だけにする。後日クリップを新品調達して交換する事にする。クリップ交換だけならフロントフォークを外す必要はないし。。。
左側も同様。なかなか凄いですよね。
以前、レストアしたスカイウエーブ250もダストシールは捲れていたが、そのスカイウエーブ250は毎日通勤に使用していた車両なので、ダストシールの捲れは放置したからなるものではないのかもしれない。
ダストシールの交換の為にはフロントフォークを取り外さなくてはならないので、そこまでするのならばフォークオイルの交換もしない手はないので、交換する事に。
フォークのキャップボルトは三又に取り付けられている状態である程度緩めておかないと後からではキャップを緩めることは出来ない(難しい)ので、ここでキャップボルトを緩めるが、その為にはハンドルを外しておかなくてはならない。
写真はハンドルのクランプボルトを外したところだが、ボルト4本を抜くとハンドルクランプのアッパーもロアーも同時に外れるタイプだった。ありそうで今までに経験したことのないタイプの構造である。
メンテナンスでは「ついで」という言葉がいつもキーワードになるのだが、フロントフォークを外す「ついで」でもないのだが、お約束のフロントキャリパーの丸洗いも行う。
やはり、キャリパーの丸洗い&ピストンのモミモミはやればブレーキのタッチが良くなるので、定期的にやるべきメンテナンスであろう。
画像でも分かるようにピストンの外周は結構汚れている。

パッドの残りはまだ充分あるので、再使用。

いきなり丸洗い後のキャリパー(^_^.)。なかなか作業をしながら画像を残すというのは難しいのよ。特に継続的に両手がふさがる作業中は。。
ピストンの外周にはポツポツと錆が出始めていたが、リューターに柔らかい真鍮ブラシを取り付けて撫でて処理した。
外側もきれいになりました。
キャリパーの中身も別工程にて洗浄。
右側のキャリパーも同じ状態ですね。
ピストンも汚れているし。
キャリパーの中身も別工程にて洗浄。このパッドも新車状態から交換していないノーマルパッドのようなのだが、このパッドはノーマルとしては、なかなか良い感じであります。ただ、カワサキ社にありがちだがパッドのカスがディスクに付着してそれが錆びるという症状が見られた。まあ、これは一回ブレーキを利かせれば消えるものなので問題でも何でもないが、所謂メタルパッド系を採用しているのでしょう。
フロントフォークのオイルを時間をかけて抜いている図。
抜いたフォークオイルはあまり汚くはなかった。メンテナンスノートを見てみると前オーナーの最後の車検の時にフォークオイルを交換したようだが、その後距離を乗っていなかったようなので、あまり汚れていなかったのかもしれない。
今回使ったのは「GARAGEささお」では実績のあるシルコリンの15W。
もちろん指定はカワサキ純正の10Wであったが、もう少しダンピングを利かせたい余地があったので15Wとした。油面高さは97mmプラスマイナス3mmだったので今回は指定範囲の上限の100mmとした。

ちょうどこの頃、別に注文していたタイヤが届いていたりしたが、、、、、
   
   
   

「Garage-ささを」へ

TOPへ戻る