「KSRレストア&修理」(2003/春)

「Garage-ささを」へ

TOPへ戻る


「1」-「2」-「3」-「4」

2002年に自分のKSR2の大オーバーホール&修理を行いましたが、その実績を買われてか?

2003年の春ごろ、友人間売買でKSRUを購入した友達(何故かこの友人は現在2004年からは私と同居している)が初期整備をお願いしたい、という事で、ウチのガレージに入庫した。元のオーナーがウチまでワンボックスカーで持ってきてくれた。運搬途中にバイクが倒れて車内がガソリンくさくなったりして大変だったらしい。一番迷惑したのは同乗していたワンちゃんだったとは思う。

、そのままの現状ではエンジンがかからなかったが、プラグを交換したらエンジンは直ぐにかかった。

が、私のKSR2と比べても少々エンジン音がおかしいし、元のオーナーに話しによれば、エンジンオイルを切らせた事があるとの事だったので、焼き付きの可能性あり、と思い、シリンダーを下ろしてみたら、やはり焼き付いていた。
以前、自分のKSR2でも焼き付きは経験していたが、焼き付いたピストンのアルミがピストンリングをカシメるような形で焼き付いたためにピストンリングが外側に広がる事が出来ずに圧縮が効かずエンジンはかからなかったが、今回のケースではピストンリングよりも下のピストン側面が焼き付いただけで、ピストンリングは機能していたので圧縮漏れも少なくエンジンがかかったようだ。
エンジンが掛かったとはいえ、シリンダ内壁にも傷が付いていたので、近所のARK店にボーリング&ホーニングを依頼。傷の深さがそんなに深くなかったので、直径でプラス0.5mmのボーリングとした。純正のオーバーサイズピストンはプラス0.5mmと1mmの2種類が用意されているが、プラス0.5mmのピストンセットも注文。

ボーリングとパーツ待ちに数日掛かるので、「この空き時間を利用して」、、、、、この待ち時間というのが曲者で、この待ち時間のお陰で、局所治療で済むところを、大仕事にしてしまうのが私の悪いところである。
 
走行距離は約7000kmですが、乗りっぱなし車両だったようで結構痛みが激しく、フレームの錆びや電装系の不調、、、等などがありまして、電装系の不調は修理すれば済む話だが、車体が汚いとか錆とかは機能に関係なければ、大きなお世話なので放っておけば良いのだが、待ち時間が、私をムズムズさせる。
結局、外装を全て外して、リアタイヤ、スイングアームーも外し、リアサスのリンク周りのオーバーホール。

流石に80cc程度の小さい車両だとリンク周りにもニードルベアリングとかは使っておらず、プラスチックカラーと金属ブッシュの構成となっている。この金属ブッシュが曲者で錆びやすいのだ。以前、自分のKSR2のリンク周りをバラした時は錆で固着してしまっておりプラスチックカラーからすんなりと抜けずに圧入パーツかと勘違いするほどでした。この車両も私のKSR2程ではなかったがやはり錆びていたので、手持ちの新品金属ブッシュと交換することにした。
その他の構成パーツも綺麗に洗浄して組み直す事にする。
フレームの裏側に結構錆びている部位が散見されたので、スイングアームまで取ったから筆を入れやすかったので、錆を落としてタッチアップペイント出来るところはしておいた。車両オリジナルの色と市販のタッチアップペイントの色が若干違ってしまうのは、仕方がない事ですから、気にしない事にする。
一通り、バイクの後方から攻める事が可能な部分のタッチアップが終了したので、スイングアーム&リンク周りをフレームに取り付ける。
0.5mmのオーバーサイズピストンが届いたので、コンロッド小端部に取り付ける。
話は前後するが、この車両にオリジナルで付いていたピストンと新品の0.5mmのオーバーサイズピストンの写真である。     (A面)

(B面)

パーツの手配が中途半端になってしまったが、ピストンピンは再使用したが、ベアリングとピストンピンクリップは新調した。
初期カジリ防止の為、この段階からZOILスプレーを吹きかけている。

「1」-「2」-「3」-「4」

「Garage-ささを」へ

TOPへ戻る